ああしてこうしてそれ

遊んだゲームについてメモ程度に書きます

FINAL FANTASY XVI をプレイしました

最高に楽しいゲームだった。私的には。思うところある描写もあるけれど、ここはこうあってほしかったみたいな要素もあるけど、終わった後にプレイヤー感情の分析ができるゲームは基本的に良いものだと思ってる。

アクション苦手だからどうかな~と思ったけど、全然そんな気にすることなかったです。本気でできない人ぐらいじゃないかな……慣れるまでトルガルだけオート系アクセで補ってたけど、それ外してからはずっとオート系アクセ無しでできるし、普通にモブハントもそれでできました。やったー。

 

〇個人的に好きだった召喚獣

原型で好きなのはやっぱりバハムートとフェニックス!バハムートは本当にね、いつどのシリーズでもかっこいい。大好き。浪漫が詰まってる。フェニックスはとにかく美しい。炎の色をした体も、羽ばたく姿も。文句なしかも。

ただね、この二体が絡む戦闘がかなり酔う。キングダムハーツで酔う気持ちを思い出させてくれる。酔います。

バトルアビリティとして好きだったのはフェニックスとオーディンかな。割と満遍なくは使ってたと思うけど、この二つは結構終盤で乱用した。

フェニックスは本当にずっと外さなかったし、イフリート技もほとんど使わなかったかも?てぐらいずっとフェニックスはフェニックスで使ってた。フェニックスシフトで突っ込んで返り討ちにされるのは私。

オーディン斬鉄剣決まるとくっそ気持ちいい!ゲージごりっごりに削れるし範囲攻撃だから雑魚お掃除にもよかった。あと回避→反撃のテンポが良すぎる。楽しい。もっと中盤ぐらいから使えたらおいしかったな……でもそうなるとこれしか使わなくなってたかも。楽しい。

 

〇システム的な部分

ちょっとメタい話を挟んでおくと、このゲームはまじでローディングが少ない。少ないと言ってしまうのは、なぜかマップは表示までにラグがあるせい。気になるほどではないけど「あ、そこ読み込んでるんだ」って逆にここ以外で体感すること無いので浮いてる、みたいな感じ。ちょっと面白かった。

オープンワールドでこそないけれど、フィールドそれぞれが繋がってる部分も多くてかなり広い。ロザリア方面、ザンブレク方面、ダルメキア~自治領方面、灰の大陸でフィールドは4つか、灰の大陸はほとんどの集落が無くなってるのもあって探索する場所が少ない割にだだっぴろくて、まじで世界の虚無を感じた。

これは苦情だけどアジト内だだっぴろくてサブクエする時ショトカ欲しい~!とめちゃくちゃに思った。主要な場所にはショトカで行けてほしい。でもアジトの雰囲気めちゃくちゃ良かったな……。私はああいうのが好き……。

 

シナリオ関係は以下

 

 

キャッチコピーの「復讐の物語」について

〇クライヴと「復讐」

このゲーム、発売前の体験版で遊べるシナリオの切り方が良いので、みんな一週間以上「うおおお弟を殺したやつに復讐するぞ」「国を裏切った悪女を殺せ!」などと、かなり復讐に関するプレイヤーの感情を温めていた。なんなら召喚獣トライアルと言う「体験版シナリオから連続していないが、実際のゲーム進行を残したまま三種類の召喚獣の力を使用した戦闘体験ができる」というモードもあったが、こちらで見れるシナリオでも、かなり「弟を殺した奴を探す」に重きを置いてクライヴが生きていることを知る。

しかし、ゲームを始めて6,7時間ほどか、それぐらいで「この弟を殺した存在、もう一つの日の召喚獣ドミナントがクライヴ自身である」ことが発覚する。当たり前だがまだシナリオの半分にも差し掛かっていない。当たり前だが。

この段階で白けるプレイヤーはかなりいるだろう。だって「復讐の物語、破綻してんじゃん」ってなる。それはそう。じゃあそもそも、フェニックスゲート事件が起こるきっかけとなった悪女、大公妃アナベラをぶん殴ってロザリア公国を復興させようぜ!になるかと思ったら、まあさすがに自分が弟を殺したんだ……という気持ちでクライヴはかなり自信喪失してます。もはや国のことはどうでもよくて弟の仇を取りたくて仕方なかった13年を、自分自身の真実に否定されてるわけですからね、これは仕方がない。しかしプレイヤー感情としては、はやく立ち直ってアナベラをぶん殴ってほしい……。

というのも、この段階でプレイヤーは「あ、ジョシュア生きてるんだ」となっている。確かによく考えなくても「フェニックスの祝福、フェニックスが死んだら消えるのでは?」というところから、かなり早い段階でその死が疑わしかった。物語全体のすべてをクライヴを通してみるわけでは無いプレイヤーは、同刻別地点の人物の動きなども見せられる。ちりばめられた要素からの推測も十分可能で、何より割とすぐに顔が出てくる。ジョシュアさんですよね?っていう造形の顔が出てくる。笑う。

まあそれはそれとして、プレイヤーは完全に復讐の物語が半分破綻してると思っているし、クライヴは未だにドミナントとしての自分を受け入れ、自分がジョシュアを殺したという事実と向き合うのに必死。せめてあの惨事を起こしたアナベラをぶっ飛ばそう……?村焼きされてるのにどうしてアナベラを殴る方に行かない……?

 

〇クライヴに降りかかる「復讐」とクライヴたちの「復讐」

と言ってる最中から、フーゴ・クプカくんが復讐に燃えている! 明らかにシド一行はそんなことをしていないが、何故かフーゴくんの元には、イフリートに顕現したクライヴとの激闘の末に命を落としたベネディクタの首がお届けされていたらしい。絶対何かからの罠ですが、フーゴくんはお構いなしなので、シドへの復讐を誓って居所を探らせることにしたらしい。復讐の芽が、ここに……!

意外と復讐というものはフラグが立っては消え、消えては立つような感じだった。私は全体的に見て「復讐の物語」であると言っていいな、とも思う。

さて、全体のシナリオでクライヴの方が復讐を完遂した相手が、このフーゴ・クプカくん。彼は、寄りにもよってシド不在の間にシドの隠れ家に奇襲をしかけ、その私兵らの手によって多くのベアラーたちが殺害される、シド一派に大ダメージを与える事件を引き起こした。しかし肝心のシドは居らず、実際には重要な仲間の大半は生き延びて居て、クライヴを中心に、シドの目指す世界、クライヴの目指す世界の実現に向けて、日々を送っています。しかし、ここはプレイヤー側の感情が左右される可能性があり、ここに至るまでにある要素をスルーしていると、感情移入がかなり減る。サブクエストです。

このフーゴくんが奇襲をかけて来る際、シドやクライヴはマザークリスタルの破壊のため、ザンブレク皇国へと遠征中。しかし、そのシナリオマップへのアクセスの際に、いわゆるサブクエストなどが受注・進行不可になる重要アラートが出ます。この際に未了のサブクエストを無視してそのままマップ攻略をした人、隠れ家のモブとの交流が損なわれているので「いや、ガブとか生きてる状態で復讐って躍起になられてもなぁ……?」みたいな冷めた感じになると思う。当たり前だ、隠れ家の人との交流を放棄したんだお前は。白けても仕方がない。

私は実際、料理長ケネスが死んだことが割とショックでかなり沈んだ気持ちになってしまったのだが、サブクエ一つもやってなかったらケネスのことなんか知らんのである。ケネスはみんなに温かい食事を作るし、温かいうちに食えよとおもってるし、牢屋番の弁当も作ってやってる(30秒も歩かない距離)(自分で届けろ)。とまあ、ケネスとの交流があったから、新しい隠れ家の調理場にケネスは居らず、ケネスの残したレシピを見て彼に思いを馳せることができる……が、サブクエを無視するような奴はこのレシピを見ないのである。サブクエを無視するような奴はシドの好きな木の実がどのように栽培されてるのか、そしてそれが今どう改良されてるのかの話も知らんし、その他いろんな街、村などの集落で積み重ねてきたクライヴたちの経験は反映されない。とはいえ、そもそもクライヴやジルはまだ新参者だったとはいえ、それ以外のみんなにとっては何か月も、何年も一緒に居た仲間が殺されてて、フーゴくんやその一派を許せねえって思ってるのは変な話ではないし、クライヴがそういうみんなの復讐感情に流されてるわけじゃないのは、プレイヤーから見てもわかるだろ、と思ってしまう。

あと、まるでシドがフーゴに殺されたみたいな空気、と言ってる人も見かけたのだけれど、これについては「フーゴが元の隠れ家を襲う事件が無ければ、そのまま次のマザークリスタル破壊に向けてすぐに動けた」「まずは戦えないものたちの安全を確保することを優先した」という推測はかなりしやすい。「そもそもこの一連が、クライヴが本当に隠れ家のみんなや協力者から信頼を得るのに必要な過程だったのでは」という、プレイヤーには見えてないけど積み重なった月日もあるし、クライヴも他のみんなもシドが築き上げてきたもの、これから築きたいと願っていたものを知っているからこそ、「シドの道」を一度壊したフーゴに対して、並々ならぬ感情を抱いても不思議ではないと、私は思っている。これらもサブクエをしたりいろんな人に話しかけるタイプかどうかで、かなり印象変わるかも。

 

〇別の形の復讐だったかもしれない、対アナベラ

フーゴを倒し、みんなの仇を取った。ジルもまた、自身の過去の悔恨の種をその手で討った。まだ放置されていますね、アナベラ……。もちろん、この世界で生きていたらわかる。アナベラ一人を討ったところで、ロザリアは良くならない。ロザリアの民は虐げられるし、ザンブレク領内のベアラーの地位が向上することも無い。無いけれど、プレイヤーのあげた拳を、そろそろ……!(30時間超えてるので……!)

そんなアナベラとは、クリスタル自治領でようやく再会する。のだが「クライヴくんやっぱり殴らないんですか!?」「フェニックスゲート事件の真相も知ったし、なんならこの5年間のアナベラの圧政が酷いものだと知ってますよね!?将軍の夫人も殺されましたが!?」という感情の大暴れ。いや……。

クライヴにとってアナベラは母親ではあるのだが、その関係は最初から良好とは言えなかった。クライヴがドミナントであれば、生まれたドミナントが病弱でなければ。アナベラは自分が上に立つことよりも、自分が天下人を産んだ者になりたかったのだろう。逆恨みもいいところだけれど、ある意味アナベラは18年前のあの時「自分の望んだ道を歩ませてくれなかった夫」に対して復讐をしたかったのかもしれない。まあこれはかなりこじつけの憶測だけれど、いまいち「ジョシュアだけを救うつもりだった」と言いながら、最も弱いジョシュアを戦火にさらすことになる遠征中にことをしかけてる。クライヴの同行も狙ったのは抜きにしても、もっとやりようあっただろうに。まあ、それを考えるだけの頭のキレではなかったのかな……。話を戻す。クライヴ・ロズフィールドにとって「母親」への復讐は、生きて再び目の前に現れることだけでよかったのだろうか。自分が生きていること、ジョシュアが生きていること、それらを突き付けて、自分たちが手を取り合う姿を見せることが、最大の復讐なのかもしれない。アナベラのせいで命を落とした領民やかつての仲間たちに対する復讐は宙ぶらりんというか、やっぱり公国を復興させようと思っていない自分がすることではない、と線を引いてるように感じる。なんというか、国を背負うこともしないのに死んでいった領民の名誉を盾にして殴るのは違う、と思ってる、というのが近い表現だろうか。これはおそらくジョシュアもそうなのだと思う。

そんな二人の前で「復讐」を遂げるのがディオン。ディオンはアルテマに憑依された義弟オリヴィエをアナベラの前で殺すことに成功する。アナベラを直接殺すよりずっと効果的ですね。そしてアナベラは自害。なんというか、消化不良だなアナベラのことだけ……!とプレイヤーは思いつつも、やはりあの二人は「親殺し」はしたくないし、統治者が居なくなったとしても、法の下にアナベラは裁かれるべきだと思っていたのかも、大公家の血が流れるが故に。

 

〇世界にはびこる「復讐」

全てのサブクエストをしていると、復讐を誓う人もたくさんいる。

カローンのせいで人生がめちゃくちゃになったので、悪評を流しておびき出して始末してやろうとか思っていた男。まあなかなかクライヴに何らかの仕返しや憂さ晴らしをしてやろう、という奴はなかなか現れないのだが、リスキーモブにて登場する一人の竜騎士がこれに該当するだろう。まあ、クライヴが直接関係しているのではなく、ディオンの行動はクライヴ(シド)が誑かしたからだ、みたいな、そういう感じの逆恨みをしていらっしゃるようなのですが……。はあ……。

細々したのはさておいて、サブクエにおいて大きいものと言えば、ロストウィングのカンタンにまつわるエピソードだろう。そのクエストでは、元々カンタンがザンブレクでもそれなりの要職についていたこと、しかし彼らがベアラーに対して残虐な仕打ちをしていることを告発したために、家族を殺されてしまったこと、命からがら逃げて来て復讐を誓い、ベアラーたちを保護しながらこのロストウィングという村を築き上げたことなどが語られる。そして、村人たちもまたカンタンのその真意を知り、協力するために村にいることを。

黒騎士が村の動向を探っていることが発覚し、カンタンはついにその復讐を実行に移そうと決意する。クライヴは止めることも無いが、檄を飛ばすわけでもない。煮え切らない。最速受注タイミングだと既にクライヴはフーゴを討っているので、なんだこの微妙な反応?となる。

前後半に分かれているサブクエの後半。再びロストウィングへと向かうと、既に戦う能力のない村人たちは農場の方へと避難させられていた。カンタンへと本当に復讐をするのか、と問うクライヴは、おそらくこの戦わない、残される側の村人たちに思いを馳せているのだろう。カンタンが命を賭してでも、相打ちになってでも、彼らと二度と再会できないとしても復讐するのだと、そういった悲壮さに、賛成しきれない本音があったと見える。この後農場の村人たちの下へと行くと、向こうが先手を打ってカンタンたちをおびき出す罠を張っていたことがわかる。急行するクライヴだが、道中、魔物にやられて死んでいる村人たちが何人も。屋敷にたどり着くと、既に立っているものはカンタンしかいない。クライヴが敵を排し、カンタンも復讐を遂げたことを告げる。だが、虚しい気持ちだけを持つカンタンの心は当然晴れない。復讐は虚しく終わり、仲間たちは皆死んだ。この後、ロストウィングはエーテル溜まりに沈み、残った村人たちはカンタンとともに、農場の傍で新しい家族として生きていく。

このエピソードにおいて、クライヴはカンタンを否定も肯定もしない。けれど本質的に気持ちのいいものではないと感じている。このあたりのクライヴは多分自己矛盾がありそうで、命を捨てることになってでも遂げる復讐に意味はないと思いつつ、かといってカンタンに対して説教するほど自分の道や心は高潔ではない。出来るけれど、カンタンの歩んできた人生を知らないから言えないし、自分もまたフーゴという仲間の仇を討った立場だから言えない。言えなかった。

最期にはそれでも復讐を遂げた二人は、それぞれの道で前を向いて、未来を夢見て生きている。



〇言い換えれば世界への「復讐」かもしれない

ヴァリスゼアと呼ばれる世界は、かつてアルテマがたどり着いた地であり、アルテマが滅びを避けるために「人」を生み出したが、アルテマが眠りにつくと「人」は自我を持つようになり、かつてと同じように世界を滅びへと歩ませた。

アルテマには復讐という概念はなく、あくまで世界を正常化させるために、人間を自我の無い生命、アカシアへと「戻し」、再びアルテマとその同族のための世界を完成させようとした。けれどアルテマには、その概念がないだけで「世界を穢す人間たちへの怒り」はしっかり備わっている。アルテマが自身を「神」と認識しているために概念がないだけで、これもまた「たどり着いた楽園を維持するための生命に過ぎなかった人間が自我を持つ、つまり人間に裏切られた」という事実に対する強い怒りから起こす行動は、「復讐」と相違ない。

そんなアルテマの中の「復讐」と、クライヴの抱いてきた、見てきた「復讐」が衝突してるからこそ、この最後の戦いは成立してるし、エンドロール後の世界も成立するんだと思う。これは、FF16はきちんと最後まで「復讐」の物語であったと私は思っている。

 

エンディングの賛否があるのはね、これはもう仕方がない。私はジョシュアが死んだ時点でこのエンディングを正常に評価できないと思った。きっと死ぬだろうと覚悟していても、やっぱりそういう気持ちになった。
クライヴが器という特別では無くなった証明の石化によってどうなるのか、きっと戻ってみんなと、ジルと再会したんだろうと考えていても、その再会のシーンが無いと物足りないよ……とも思った。昨今の主人公消滅エンド系RPGが残して行った傷跡のせいですが……。

 

と、まあ私のストーリーに関する話はこんなところ。割とテーマ一貫してるようにとらえてるよ!っていうのが主なので。物足りないところ、この描写もっとほしかったなってところ、何より「リヴァイアサンの席無いのが許せねえ……!」みたいな感情があるので、補完というよりおまけみたいな感じのDLCがあると嬉しいな~とか、そういう部分は思ってる。

 

 

以下おまけ。

 

ジョシュアのこと好きすぎて気が狂ってきてる

 

体験版でできるプロローグでさ、思ったよりジョシュア、最悪の死に方しとるな……と思ったところをさ、発売日まで数日引きずったわけで。本当に引きずってた。

そこから「ジョシュア生きてるのでは……?」と思った瞬間からぞわぞわしててさ、マルガラスと呼ばれていた時に顔が出た瞬間さ、「あっ             好き」が始まってるので。もうお前ジョシュアじゃなかったら首切って死ぬわってぐらいジョシュアだと確信してゲーム進めてたからね。ニアミスばっかしやがってよ。

顔が映るたびにちゅき……しか出なくなる

ドレイクヘッドのクリスタル神殿内、トルガルが懐いてるの見てワー!やっぱトルガル覚えてるお前もトルガルの主人だ、みたいに思うあの瞬間……

 

ジョシュアが出てくる中で好きなカットシーンを選んだ 実は死ぬほど悩んだ

1「記念式典以来だから……20年?」

 まず前提として「ディオンに会うために、ここまで出会った警備兵もろともおそらく総殴りしている」「死んだはずのドミナントということもあって、ディオンは警戒しながらジョシュアと話をしている」という要素があって、地面に落ちた飛竜草の花を手にしながら放たれるこのセリフ。

 18年前のジョシュアを思い返してほしい。親しい人間(クライヴやジル)には普通の少年のように話すものの、父や周囲の騎士たち(言ってみれば大人)に対しては気弱な部分を少しでも隠すような、努力して慄然とした部分を前に出すような話し方をしていた印象がある。もちろんこの段階で「外交上のジョシュアってどんな様子だったん?」みたいなのは知れないのだが、おそらく後者に近い立ち振る舞いであっただろうことは想像できる。

 それがこれ。「記念式典以来かな、20年前の」「20年前の記念式典以来だ」「記念式典で会って以来だね」こういう敬語自体は使わないものの、いろんな”柔らかめ”パターンがとれる中で”舐められない態度”で来てるの、たいへん興奮ポイントが高い。ディオンが伝令受けて荒れた結果地面に落ちた飛竜草の花を拾いながらなのもいい。最高だな~~~。

 この後の「亡霊か」「似たようなものかも。 でもこうして生きている、かろうじてね」のやり取りも好き。かろうじてね、と言いながら飛竜草の花を机に置く手元だけが映るのもめちゃくちゃ、良い。このディオンと対面するシーンめちゃくちゃ好きだな……。

 このゲーム、クライヴが居るとクライヴがおおよそのことは主導権握ってしまうし、それはジョシュアが居る場でも例外ではないから、ここはジョシュアが先に会話の主導権をあっさりとるレアシーンでもある。ここはキャストの大塚くんもめちゃくちゃ抑揚のつけ方が上手いと思った。

 

2カンベルの隠れ家にてミドと初めて会うシーン というかミドとのシーン

 こいつはまじでやばい。

 はっきり言っておくと私はミドのことがかなり好き。多分ノンプレイアブルキャラの中だと一番好きまである。とにかくめちゃくちゃ好きなキャラ。これまでクライヴとミドのやり取りって「叔父さんと姪」みたいな部分があるから気にならんかったけど、ミドってそれなりにお年頃の女の子ですよ。

 初対面で「よろしくな!」で握手の手を差し出してくる女の子の手を取って膝をつくいた上げく敬愛の口づけすな~~~~~~!!!!!!!!!!!!

 まじで私が知ってる10歳のジョシュア・ロズフィールドくんこんなこと出来るんですか?でき  いやでも大公家ってこういう教育し  し……?クライヴくんはもうしない方針ですか?

 という大混乱もありつつ、ミドとジョシュアってクライヴを振り回せるという意味ではかなり気が合いそうでめちゃくちゃかわいい。二人に振り回されたいのは私ですが。

 最終決戦に発つ前、ハグしに来るミドをしっかり受け止めるジョシュアもめーちゃくちゃよかった。その後ディオンが自分もされると思ってなくて驚いてるところ含めてこの流れ好きだな。ジョシュアとミドで天下とらんか?(?)

 

3灰の大陸潜入からのグーパン

 言うこと無いんだけど、まじでクライヴに無言グーパンしてから説教始めるのよかった。私は説教中にグーパンを混ぜるより、まずグーパンで相手を黙らせるのが好き。多分そこまで警戒してなかったとはいえ、戦闘経験値の差があるクライヴを殴り倒したところで「あ、ジョシュアって想像する以上にちゃんと戦場に立てる体が出来てる男だ」という興奮があった。別に一人でドレイクヘッドのクリスタル神殿まで入り込める力量を考えたら弱くはないけどさ、もっと実感として、というか。

 ジョシュアにとってクライヴは一番大切な人だけど、ジルだって大切な幼馴染だし、別にクライヴが幸福ならそれ以外が不幸でもいいなんてことは1ミリも考えてない人なんだよね。だからこそ本気でクライヴを諫めないといけないと思ったら手を出せるし、そもそもジョシュアは「クライヴが召喚獣の力を得ることがアルテマと対峙するにあたって良くないのではないか」という仮定も多分してるから怒るんだよな……。めちゃくちゃ怒られろ。

 

4ノルヴァーン砦後の顔出しシーン

 そこまでフード目深にかぶってたのに何で急に外したん?

 ここは本当にあれ、急に最高最高最高の顔面出て来て「ウワーーーーーーーー!!!!!」て声出た。ジョシュアであることはほぼほぼ察してたんだけど、あまりにも顔が良すぎて声出た。顔が良すぎる。顔が良すぎることをプレイヤーに教えてくれてありがとう。顔がいいね。

 

5アルテマ戦前

100000000000000000000000%好きなのでみんな自分で見てくれ