クライシスコア-FINAL FANTASY VII- をしました
最近FFの据え置きタイトルめっちゃコンスタントに出てない?と思う今日この頃。たいへんうれしい。
タイトルの通り、かなり今更ですけどエンディングを迎えたので、PSP版と比較したこととかいろいろ書いておこうと思います。自分のRPGプレイ遍歴とか考えてかなりお気持ちが爆発したりしたせいで前置きがクッソ長いので、続き開いたらスキップしてほしい所存です。まじで。ページ内リンク失敗しました。
私が大して長くも無い人生の中で10周以上したゲームは限られてる
ファイナルファンタジー2,3,4,5,7
.hack//G.U.(3部作順番)
単にプレイ時間100h超えるとか200h超えるとかなら割と簡単だけど、特に●●RPGとつくジャンルで同じストーリーを何度も何度も繰り返し……なんてのは、かなりの酔狂がやることだと思ってる。縛りプレイをつけてみたり、RTAをしてみたり、という変則的な遊び方をしないわけでもないが、ほぼ大半が「ただ1からプレイしている」である。
実際、めちゃくちゃ好きだと豪語している他のテイルズシリーズもせいぜい多くて7周前後、平均は2,3周。キングダムハーツはカメラと相性も悪くそんな時間は無いので、一番やったCoMで4周(GBA版2回と1.5で2回)、ゼルダも多くて5周ぐらいが基本。
上にあげた既に10周以上しているゲームにはある共通点がある。
1 リメイクやリマスター、それに準ずるものが1回以上出ている
定期的にプレイ可能ハードが増えたりするし、かなり短期間で周回して以降は年1プレイという感じ。
好きな作品がリメイクで、リマスターで、あるいはベタ移植で発売されると買ってしまうのがオタク。積みゲーがあろうとも、そこに待ち構えていた新作があろうとも買ってしまうのがオタク。こうして手に入れた「最新機種で遊べる好きなゲーム」をまた数周回すると、あっという間に10を超える。怖い。
2 据え置きハードのゲームである
移植・リメイクなどはおいておいて、少なくともオリジナル版が据え置きハードで出てる。私の家はそれなりに緩いような厳しいようなで、休日以外はリモコン占有権の問題で3時間を超える長時間のプレイは出来なかった。自室に持ち込むぐらいWiiの占有が可能になる高校生ぐらいまでは本当にネトゲが主戦場だった。パソコンに一生かじりついていても怒らない親、絶対に異常。
とにもかくにも中学生時代は任天堂ハード以外はほぼ手元に無いに等しく、PS2すら兄と共有(ほぼ向こうの占有)だった為に、任天堂ハードにしがみつく人間が出来上がった。FF7は兄から譲り受けたPS1を使って遊べたので、ある程度周回できた経緯がある。が、あとは壊れるまで使ったSFCやGBA、64、GC、Wiiをとにかく駆使して好きなタイトルを遊び続けた。.hack//G.U.を鬼のように周回し始めたのは実家を出てからのことなので、これがかなり例外的。発売当時で2周ぐらい(各作出てすぐに1周を3作分、3のエンディングを見てから今度は通しで1作ずつやっていって2周目終わりという感じ)
しかし高校在学時、転機となったのがPSPの入手。どうしても欲しくて貯めていたお金を一瞬で溶かした。それなりに痛かったが背に腹は代えられなかった。どうしてもやりたいゲームがあったので。何より、この頃の私はあることに気づき、このままPSPを持たないという意地を張るのは得策ではないのでは?と思っていた。それが「DS、私の好みのRPGが少ない」。
元々いわゆるマスゲーと呼ばれるシミュレーションゲーム、タクティクスゲームなども好きではあり、これはDSも結構いろんな作品があった。が、テイルズのようなアクションRPGなどはどんどんPSPで出るようになっていった。という気づきから、PS2を狭い家で増やすのもアホらしく、PSやPS2タイトルの移植がちょうど増えていた時期、ついにPSPを入手した。
こんなに長ったらしく前振りしてるので気づかれていると思いますが、そんなPSPタイトルの一つであったCCFF7が、唯一と言っていい例外の「携帯ゲーム機で10周以上遊んだゲーム」です。誇張表現でいくと500000000000000回エンディング見てるのに毎回泣く、です。
そもそもFF7を遊んでいて、ACFF7も見ているようなオタク。BCは残念ながらほぼさわりぐらいまでしか遊んでいない、DCも一応1周はエンディングまで迎えた私が、CCをしない理由、特にない……とはいえ本当は別の目的で買っていたハード。CCはとっくの昔に発売されていたが、まだまだその新作の味を吸っていたいし、なんならポケモンSSもまだ遊びたいししばらくゲーム買う余裕は無い……!と思っていた私に対して友人から「やるなら貸すよ」が発動した。狙い撃ちしてくるじゃん。
そんなこんなで始めたCCFF7。オリ7でザックスの結末は知ってるし覚悟はできてるのよ……!
いや無理でしょ。なんだよこれ。なんでこんなに生きづらいんだよ。
法律が存在する法治国家にある一企業なら絶対に反社会的組織としてしょっ引かれてるだろうお神羅の皆さん、まじでドクズがいっぱいで大変つらい。オリ7のシナリオ見てても思った人の心がねえ……がかなりガチガチに固められていく。怖い。
そんな中で懸命に藻掻き足掻き、自分の中の英雄を貫こうとするザックスが、ああ……となる。実直で明るい人ほど、こんな世界では生きづらいのである……。当初のクラウドの人格、経歴のベースとなった人物で、クラウドの目の前ですべてを託して死んでいった人間。という以外の「確かにミッドガルで、神羅で生きていた人間」としてのザックスの情報がどんどん構築されていくと、ストーリーの面白さから進んでしまう反面、どこかでつらくなっていく。
オリ7では回想として1イベントが設けられている。そこに至ってからの物語は、オリ7でのイベントからは想像できないほどの苦難と濃密さで、あの荷台での会話は一時訪れた安息の瞬間でしかなかったのだな、という絶望。何よりザックスとクラウドの最期の会話の存在がより際立って、私たちプレイヤーは思い知らされる。エンディングで死んでしまう主人公を操作していたこと。彼の命が救われるご都合主義のエンディングは、例え本編に続かない、ifストーリーのエンディングであっても存在しないということ――
いや存在するんかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(10年以上越しの叫び)
と、言うわけで今回は『ファイナルファンタジー7REMAKE』の後に発売し、次作『ファイナルファンタジー7REBIRTH』の発売を約1年後に控える2022年12月に発売された『クライシスコア-ファイナルファンタジー7 リユニオン』を遊んだ話です。発売から時間あきすぎ。前置きが長い。
- このゲーム、オリジナルより明らかに遊びやすい
人には誰でも、間違えてポーションを押す日もあれば、フェニックスの尾を使ってしまう日もある。LRトリガー、固かったな……
10周遊んでるとやっぱりどうしようもないほどストレスを感じることもあるわけですよ。とにかく当時の1人背後視点のアクションゲームってカメラに慣れるかどうかがキモだったじゃ無いですか。慣れてくると全然ノーダメとかできるんですけど、大体時間置くとダメ。モンハンをやらなかった己が悪い。
リユニオン発表前というか、REMAKE発売後にちょっとPSP実機を発掘して遊んでたら、この、PS4以降のハードに慣れた体がPSPを拒絶する……!ってぐらい本当に操作しづらいんですよね。
もちろんこのゲーム最大のストレスはそのまま残っているのでそのストレスが解消されることは永遠にないんだけど、とにかく
・カメラ誘導とターゲットとりやすい
・コマンドの割り当てがちょうどいい
・連打してても手が疲れない
あたりが戦闘時の操作感としては触りやすくなっていて、かなりPS5コントローラーに助けられた感じもある。
- 事前のアピール通りとにかく画面がキレイ
めちゃくちゃ綺麗。本当に良い。肌の質感、服の素材感がはっきりしてる。けれどFF7Rほどがっつり作っているわけでは無く、あくまで造形のベースはPSPオリジナル版。それの質を現行機で綺麗に映えるよう調整してクオリティを高めたものという印象だった。
そして前もって言われていたように完全に1から作り直したわけでは無いので、PSPで腐るほど見たちょっとぎこちない動作がそのまま残ってたりする。それがとてもいい。
- でも変わらないストーリーの良さと泣きどころ
私がクライシスコアでバカ泣くところ
・エンディング(常識)
・エアリスとの最後の会話(後を考えて苦しみ泣く)
・神羅軍1000人組手クリア(本当に手が痛くて泣く)
4つ目は横に置いておいて、とにかくストーリーが苦しくて苦しくて仕方がない。
ラスボス撃破後、不意にエアリスからの手紙を受け取ってしまったザックスが月日の経過を知った際の声も結構来るんだけど、ここはまだ耐えられる。
一番泣くのはクラウドが手を伸ばしてるところからなんだよな……クラウドの手が届くことなく、光の中に消えていくザックス……。そもそもここ、魔晄中毒で反応がかなり鈍いクラウドが自発的に体を動かしてるという事実がな……。その後の戦闘イベント、鬼。泣きながら一生やってる。このオタク怖いですよ。このイベントにたどり着くの10回とか言うレベルじゃないのにですよ。
あとこれは個人の感想ですが、PSP画質ではあまり実感がわかなかった「セフィロスの人間性と狂い」を表す表情がかなり良くなったように思う。本当に柔らかい表情をしたり、神経を研ぎ澄ます時には鋭い眼光を持っていたり、ものすごく人間だったところから、自分の出自を知って、正体を知って人ならざる者へと変貌した、というのがかなりグラフィック上で分かりやすくなってると思う。なのでよりセフィロスに対する感情がぐっちゃぐっちゃにされていくような感じはある。私がセフィロス好きなので。
- FF7R三部作との繋がりは意識していない
私は当初、エンディングに何か変化が出るかな、と思ったんですよ。わざわざ『リユニオン』をつけたこと、FF7Rでのエンディングでの描写、それらの理由付けや伏線を残してくるかもな、という気持ちが多少あった。でもぜーんぜんそんなことは無くて、エンディングは何も変わらなかった。結末は変わらない。
この先、クラウドとエアリスとティファの物語は変化が生じるかもしれないが、セフィロスの物語は変化が生じるかもしれないが、ザックスの物語は絶対にここで終わるんだな、って。だからREMAKEのエンディングに描かれるあれは、クラウドの、あるいはエアリスの物語の変化の先にあるものなんだろう、という解釈に至ることができた。これは正直本当にうれしくて、CCFF7をFF7Rの発売後、次作関連の発表と同時にやるという時点で少し身構えた部分もあったので、純粋に当時のゲームを現行機で遊んで貰えるようなクオリティアップ版を届けてるだけなんだ、というのはかなり安心して人に薦められる。ありがとう野村。あとは風呂敷を畳んでくれ。
とにもかくにも満足できるところは「トロフィー欲しかったらミッションという作業ゲームしてね♡」が覆されるわけが無かったところ以外全部。かもしれない。このゲームのボリューム、ストーリー除くと9割ミッションなのよな。まあミッション連動のサブイベントもありますが、とにかくこれをする時間が無いしトロコンしようと思って触らないといけない部分を逃したりしてるので、これはおいおいゆっくりやろうと思います。
シリーズ最新作のXVI発売を前に、いい加減やろうと思ってCCFF7を走り抜けました。まじでニブルヘイム行きたくなさ過ぎて数ヶ月駄々こねたがやり遂げたぞ。DL版を買ったので、出来たら休みを取って24時間マラソンをしたいと思ってます。嘘です。
*1 ニーアシリーズは原則データリセット実行で1周と換算してます。ボリューム的には1周で3~4回エンディングを見ています。